受験物理の勉強の心構え
こんにちは! 今回は、受験物理の勉強の心構えについて、書きたいと思います!塾講師の時の、経験をもとに書いてみようと思います。

~ 目次 ~
1.学校の授業とのギャップ
2.物理の勉強の思い込み
3.そもそも物理という教科を理解していない
4.公式を使いこなすのに、問題を解く経験や練習量が多く必要になる
5.物理の入試問題のレベルは、大学の入試レベルと一致しない
6.簡単な問題を解いても意味がない
7.余談
1.学校の授業とのギャップ 学校の授業でしか物理を習っていない人は知る由もないのですが、授業初日に「学校の授業と全然違う!」と良く言われました。 教え方の違いもあるとは思いますが、目的が違うことが要因だと思います。
- 学校の目的:教科書内容を教える
(受験問題が解ける学力を身に着けさせてくれるかは学校や教師しだい)
- 塾の目的:受験問題が解ける学力を身に着けるための方法を教える
なので、これを読んでいる皆さんは、勉強の目的をハッキリとさせる必要があります! 例えば、教科書を理解したい、学校で使っている問題集の問題を解きたい、受験問題を解きたい、など
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2.物理の勉強の思い込み 「物理は〇〇すれば問題が解ける!」と間違った認識のまま、受験問題を解くと、歯が立たなくて挫折する人もいました。 よくあったのが、 数学みたいに物理公式にあてはめたら答えが出るはず!というケース。 公式を使って答えは出したものの、解答の答えと違う。なぜだろう...。となってしまい、そもそも、どの公式が適用できるか、という着眼点がない人ですね。このような人は、物理ってどう勉強したら良いかわからない、となってしまいます。
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3.そもそも物理という教科を理解していない 【物理】=【物理学】とは、 物質の構造を探究し、微視的および巨視的な自然現象を支配する法則を、物質の構成要素間の相互作用として捉えて探究する自然科学の最も基礎的な分野(大辞林 第三版 より) すなわち、自然現象を扱う教科(学問)だ!、という認識が足りない人がいます。ヒドイ人だと、物理って数学みたいな教科でしょ、と言われる始末です。 物理 ≠ 数学 数学が得意な人は、物理も得意になるケースも多いですが、言い方を変えると、数学が得意で物理が苦手、という人も少なからずいました。(実際、教え子の中で、数学は学校学年1位を取る生徒が「物理、わからない、わからない」とずーっと言って、英語・数学の2科目受験を選んだ、というケースもあります) せめて物理は、理科という教科の1つなんだ、という理解だけでもしてもらいたいと思います。 では、何を考えていく科目なのか...。それは、
- 自然現象 (物体の落下運動、電気、気体、音、光、磁気など)を考えていく科目
- 自然現象を数式で理解していく
- 数式を解いて出てきた答えを、言葉で理解していく
なので、自然現象にそもそも興味が全くない人は化学か生物かを選ぶ、という風に考えても良いかもしれないですし、出てきた答えを解読していくという点が理解できないと、面白さがわからないと思います。 これらの要素に、受験物理ではさらに別の要素を加わります。それは、
- 問題文をどう読むか
- 問題文から状況をイメージできるか
簡単に言えば、国語の読解力が必要になります。ここで、国語が苦手だから理系を選んだ、という人がもしいるなら、物理の勉強は大変なものになるかもしれません。
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4.公式を使いこなすのに、問題を解く経験や練習量が多く必要になる 忙しくて時間がとれない人には、辛いかもしれません。何しろ、問題を解けば解くほど、「あぁ、こういう使い方をする公式なんだ」と理解が深まっていきます。当たり前のように聞こえるかもしれませんが、わかりやすくいえば、
- 偏差値40前後の入試問題も、東大や早慶レベルの入試問題も、同じ公式を使って解く
ということです。公式を習ったばかりで、東大の問題が解けるか、と言われると普通の人は「無理っ!」となるかもしれないですよね。ということは、同じ公式でも、どのように考えていけばよいのか・どう使っていけばよいのか、などの経験や理解が必要になります。そのためには、量もある程度重要になると思います。
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5.物理の入試問題のレベルは、大学の入試レベルと一致しない これは最近の傾向ですが、大学の入試レベルの割に難しい問題だな、という印象が多くなってきました(逆に、簡単だな、はほぼ無いです)。 大学の定員数が厳格化され、入試合格者数が昔よりも減ったことも一因かもしれませんが、他教科と比べて物理の問題だけ難しいという時があります。 実際に、わかりやすい例もありました。それは
- 芝浦工業大学の入試問題が、過去に東京理科大学で出題されていた入試問題と酷似
- 明治大学の入試問題が、過去に早稲田大学で出題されていた入試問題と酷似
というケースです。偏差値で5以上の開きがある2つの大学で、ほぼ同じ問題が出題。悲惨なのは、芝浦工大や明治大を志望していた受験生。問題が難化した時の対策がとれている受験生ならまだしも、その当時問題を解いている生徒は知る由もなかったでしょう。
一部の生徒・保護者から「このラインの大学に合格できれば良いので、最低限の勉強をさせて下さい」と言われたことがあります。ただ、その時は、上記の事をお伝えし、「物理に関しては、最低限の勉強というのは、(生徒・保護者が考えている勉強量より)多くなると思います」と説明をしていました。なぜなら、中堅私大に受かりたい生徒でも、勉強はMARCHレベルが必須になることを示しています。
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6.簡単な問題を解いても意味がない 良く問題演習を自学自習する人は、「まず基本問題を解いて、次に応用問題を解いて...」と基本問題から解くことが多いと思います。 ただ、基本問題=簡単な問題、だと意味がないと思います。よほど、物理の着眼点や思考力を身につけていれば良いですが、問題を解いた時に学んだことは何か、と得るものが無ければ意味がありません。 であれば、基本問題は数問程度にして、応用問題を中心とした勉強の方が、学べることが多いと思います!
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7.余談 教えている期間が長いと、様々な生徒がいました。前述の「数学トップだけど物理は...」という生徒以外にも
- 物理の考え方が難しすぎて、文転する生徒
- 物理の考え方が難しすぎて、授業中泣き出す生徒
- 他教科後回しにして、一夜漬けの勉強をしたにもかかわらず、塾の実力テスト0点だった生徒
というような生徒がいました。ギャップがあったり、勉強のやり方が間違ったりしていると、点数に繋がらない。
逆に、物理の特徴がマッチした生徒だと
- 中堅私大志望がメキメキと力をつけて、上智大や東京理科大に合格
- 理科2科目必須の早稲田大学で、物理1教科の勉強だけで高得点を取り合格
- 物理の配点が数学のより半分にもかかわらず、物理高得点で東工大に合格
という生徒もいました。良くも悪くも、物理という教科の特徴かもしれません。
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最後まで読んで頂き、ありがとうございます。!