コンデンサー回路にキルヒホッフの法則を適用!
~目次~
- キルヒホッフの法則
- コンデンサー回路の電位
- コンデンサー回路にキルヒホッフの法則を適用してみよう!
1.キルヒホッフの法則
この法則は第1法則と第2法則の2つがあります。自分が塾講師のときには、以下のように生徒に伝えていました。
- 第1法則:電流に関する法則「ある分岐点において、(流れ込む電流の和)=(流れ出る電流の和) が成立する」
- 第2法則:電圧に関する法則「ある閉回路において、電位が上がるときをプラス、下がるときをマイナス とすれば、(電圧のプラスマイナスの和)=0 が成立する」
キルヒホッフの法則は、教科書の「抵抗回路」または「直流回路」で扱われるので、"キルヒホッフは抵抗回路で使うもの"という印象があるかもしれないですよね。ただ、キルヒホッフの法則の解釈を確認すると、"抵抗回路で…"とは書かれていないはず。すなわち、閉回路であれば、コンデンサー回路でもコイル回路でも半導体ダイオードの回路でも、キルヒホッフ第2法則は使えることになる!
塾講師のときは、意図的に教えていたが、授業を取っていない生徒の質問に対応すると、「えっ、コンデンサー回路にキルヒホッフが使えるんですか?!」と驚かれることも。ちょっとしたコツを知れば、コンデンサー回路も得意になれるぞ。
2.コンデンサー回路の電位
さて、コンデンサー回路が苦手な人、コンデンサー回路にキルヒホッフの法則を使う解法が気になる人は、コンデンサー回路の電位を意識すると良い!
接地(アース)されている回路は当然わかると思うけど、接地(アース) がない回路でも、次のことは回路図から読み取ることができるはず!
- 電池:陽極側が高電位
- コンデンサー:正電荷が溜まっている極板側が高電位
なので、次のような場合は電位が上がることになる。
- 電池を、陰極側から陽極側に通るときは、電位が上がる
- コンデンサーを、負電荷の極板から正電荷の極板に通るとき(実際はほとんど極板間は絶縁されているので通れないが、通ったと仮定)、電位が上がる
もちろん逆の通り方をすれば、電位が下がることになる。この電位の上がり下がりが理解できれば、コンデンサー回路にキルヒホッフの法則が使えるぞ!
3.コンデンサー回路にキルヒホッフの法則を適用してみよう!
では早速、コンデンサー回路にキルヒホッフの法則を適用してみるぞ。次のような回路を考えていこう。

この回路において、スイッチS1を閉じてコンデンサーC1とC2の充電が完了したとしよう。このとき、電池、C1、C2を含む閉回路が1つできるのは、大丈夫かな?
では、次に、C1、C2の電圧や溜まった電荷の極性(符号)を次図のように仮定してみよう。

この図のように電圧V1、V2を仮定した場合、C1の上の極板が(C1の下の極板より)高電位、および、C2の上の極板が(C2の下の極板より)高電位となる。最後、次図のように回路左下から時計回りで、キルヒホッフ第2法則を立ててみよう。

上回路図において、キルヒホッフ第2法則は
+30-V1-V2=0
となる。ちなみに、C1とC2の間の場所から反時計回りにキルヒホッフ第2法則を考えてみる。

上回路図において、キルヒホッフ第2法則は
+V1-30+V2=0
となる。ちなみに、通る順番で立式するとわかりやすいぞ。
<まとめ>
このように、コンデンサーでも、キルヒホッフの法則は使えるのは理解できたでしょうか。コンデンサー回路だと、直列だと…、とか、並列だと…、と解説に書いているが、しっくりとこなかったり、知識がごちゃまぜになってしまったりと、よくわからなくなって、"コンデンサーは難しい"という印象を生んでいるかもしれないですね。この記事がコンデンサー回路の理解に役立ててくれれば幸いです。
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